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國士とは   

2018年 05月 06日

禅宗の坊さんのいう”悟り”とは、身を捨てて人のため、世のために尽くそうとの「決意」。是即ち悟りである。これが国士たるものの絶対的な条件である。国士の魂は、悟った心であり、誠意・勤労・見識・気魄の合成である。(大学院開学式舘長式辞抜粋 昭和四十年)

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      饅頭に國士の焼印

国士とは、悟った者
 悟った者とは、例えば将棋の駒の歩の成った様なものである。
 将棋の駒の、飛車とか角とかは数に限りがある。併し歩は沢山ある。
 頂度国家の大臣は十名かそこらで、限りがあるが、一般国民は五千万でも、六千万でも差支へない様に、
 又学校なら教師には限りがあるが、生徒では誰でもあり得る。
 又軍隊では、将校には制限があるが、一兵卒では誰でも有り得る。
 それでは歩はつまらぬものかと云うに、どうして、なかなか、この歩が一度び成ったら、大変な働きをする。
 大臣必ずしも羨む必要はない。一無名の平民でも、悟った者は、独特の天地がある、働きがある。学生でも、兵卒でも、会社の一社員でも同様である。
 地位や職業は何であっても、相当に練れた智慧を持って、時と場所とに応じて、人も信じ、我も安んじる事の出来る者国士である。
(國士舘と教育 舘長述)


by kusatu1012 | 2018-05-06 16:22 | 国士舘

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